カブトだらけ。クヌギの幹を見ると何箇所もの小さな穴から樹液が出ていた。
カブトが捕りやすいと喜んでいる場合ではない。
近いうちに枯れるかも。
淡路島南東部では大きなクヌギの立ち枯れをよく見る。
昨日、フラス(穴を開けたときに出すクズ)にいるキクイムシを見つけたので撮ってみた。
前胸背に円い孔が確認できる。これはカシノナガキクイムシのメスの特徴(注意:オスでも円孔を持つ個体が確認されている)
奴らは大きな木を特に狙う。付かれた木は、虫の円孔に入っている菌に侵され2,3年の内に半数は枯れるという。

カシノナガキクイムシ Platypus quercivorus
体長5mm内外。ブナ、クリ、カシ類、シイ類に穿孔する。

他のキクイムシとの違いでわかりやすいのはこの円孔の存在。孔の数は個体によりに5〜10個と異なる。
この穴から共生菌Raffaelea quercivoraが出入りし、木に感染、弱らせるそうだ。
クヌギに空いた穴とフラス。穴の直径で種を特定したとの報告をネットで見た。

クヌギでキクイムシを捕食する舶来種(外来種というと殺したがる人がいるので表現を変えてみた)のヨコヅナサシガメ。2019.6に撮影。
キクイムシの天敵としてはルイスホソカタムシがよく知られている。細長〜い変わった姿の甲虫。
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